応用粒子線科学専攻(博士前期課程)

教育の目的

 大強度陽子加速器施設J-PARCをはじめ総合原子科学研究施設の集積する茨城県にあって,その特性を生かした中性子線,陽子線,ガンマ線,電子 線,X線,レーザーなどの粒子線を利用したサイエンスとその応用に関する教育研究を展開し,当該分野の知識と経験,課題探求能力を持ち,さらに科学技術の リスクと社会的責任に対する見識を有する研究者・技術者を育成する.

 優れた人材を育成することによって科学技術の発展に寄与し,また社会人学生,外国人留学生を積極的に受け入れて地域社会,国際社会の期待に応える.

教育プログラム

 応用粒子線科学は本学がはじめて創設した新しい教育研究分野である.粒子線科学の視点から21世紀の新しい科学技術を拓くことのできる,新進気鋭 の研究者・技術者を輩出することを目指す.そのために,物理学,化学,生物学,情報科学,工学など様々な学部教育のバックグラウンドを有する学生を受け入 れる.

 まず,必修科目「粒子線科学入門」「粒子線科学実習」によって,専攻に共通である粒子線科学,原子科学の基礎的知識を獲得し,さらに安全と倫理に 関して見識を持てるようにする.次に,量子基礎科学,構造生物学,中性子材料科学,エネルギー・リスク情報科学,基礎原子力科学の各教育研究分野において 開設される選択必修科目を履修し,当該専門領域および関連領域の知識を深める.

 教員による直接指導のもと,必修科目「応用粒子線科学特別実験」「応用粒子線科学特別演習」および研究室での活動を通じて,研究課題の設定,文献 資料の調査と収集,課題解決のための理論的・実験的手法,解析結果に関する考察,成果発表の方法など,研究者・技術者として必要なスキルを身につける.

 上記の教育研究活動の集大成として修士論文をまとめ,修士論文発表会にて成果を公表する.

 比重としては,概ね講義・演習に40%,修士論文作成・特別実験に60%を推奨する.

履修モデル

全員講座に関係なく,応用粒子線科学専攻コアとなる基礎科目を履修する.(必修科目)

粒子線科学入門,粒子線科学実習,応用粒子線科学特別実験,応用粒子線科学特別演習 (選択必修)

量子基礎科学分野

  多体系の量子論特論,核科学基礎特論,粒子線科学特論,X線・中性子分光特論,電子物性特論,ナノ科学特論

構造生物学分野

  分子生物学特論,構造生物学特論,システム生物学特論,バイオインフォマティクス特論

中性子材料科学分野

  中性子材料強度物性学特論,エコマテリアル特論,中性子機能性材料学特論,粒子線結晶解析学特論,機械強度設計学特論,材料加工学特論

エネルギー・リスク情報科学分野

  プラズマ物理学特論,プラズマ発生・制御学特論,エネルギー・プラズマ科学特論,リスク情報科学特論,物理シミュレーション特論,感性数理工学特論

基礎原子力科学分野

  陽電子科学特論,放射線化学特論,放射線工学基礎,放射線工学特論,原子力基礎特論,エネルギーサイクルシステム特論

分野(教育研究分野)ごとに,当該専門領域および関連領域の知識を深めるために選択科目を履修する・(選択)

量子基礎科学分野

  場の理論特論,計算数理特論,基礎物理学特論,核科学基礎特論,放射線化学特論,原子力基礎特論,先端科学特論,先端科学トピックス,磁性体物理学特講,ガンマ線分光学I,放射線損傷学特論,放射線損傷学演習

構造生物学分野

  粒子線結晶解析学特論,陽電子科学特論,放射線化学特論,原子力基礎特論,環境生物情報科学特論,発生生物学特論,環境分析化学,環境分子生物学特論,分子情報科学特論,先端科学特論,先端科学トピックス,膜科学,国際コミュニケーション

中性子材料科学分野

  リスク情報科学,放射線工学基礎,エネルギーサイクルシステム,応用粒子線科学,陽電子科学,物理シミュレーション,機能材料工学,生産システム,機械システム設計,高分子化学,固体物性,国際コミュニケーション,先端科学トピックス

エネルギー・リスク情報科学分野

先端科学特論,先端科学トピックス,国際コミュニケーション,粒子線科学特論,粒子線結晶解析学特論,固体物理学特論,数値プラズマ解析特論,高電圧工学特論,膜科学特論,感性数理工学特論,放射線工学基礎,原子力基礎特論

基礎原子力科学分野

核科学基礎特論,粒子線科学特論,分子生物学特論,構造生物学特論,中性子材料強度物性学特論,中性子機能性材料学特論,エネルギー・プラズマ科学特論,リスク情報科学特論